製造工程

魚油やフィッシュミールができるまで

栄養価を高める加工や、その品質を保持する加工、
また細かく主要成分の分析を行いお客様のニーズに合わせた自動計量、包装など、
各設備では細部までこだわった加工が行われます。

1.原料受入 

道東沖で捕れた鮮度が高い小型のサンマやイワシの他、スケソウダラやサケ等の水産加工残さい(頭・中骨・尾)を原料としてつくられます。

2.煮熟 

煮熟機(クッカー)で約95℃の温度で煮熟し、殺菌を行いながら魚のタンパク質分の凝固を行います。

3.圧搾 

煮熟後、特殊な構造の圧搾機(スクリュープレス)で物理的に圧力をかけ固形分(プレスケーキ)と液分(プレスウォーター)に分離します。

4.分離 

魚に含まれる脂質(油分)の大部分は、圧搾分離によりプレスウォーターと共に排出されるため、高性能の遠心分離機(セパレーター)で比重差により水分と油分に分離した後、油分はさらに精製分離を行って魚油として出荷されます。

5.濃縮 

遠心分離機により油分と分けられた残液はスティックウォーターと呼ばれ、この液中には水溶性のタンパク質や各種ビタミン・ミネラル等が多量に含まれています。これらを回収利用するため、濃度40〜50%程度まで煮詰めた濃縮液(フィッシュソリュブル)にしてフィッシュミールの工程に添加還元し、タンパク値や栄養価を高めます。

6.乾燥 

圧搾分離され固まった固形分は荒砕きした後、品質劣化を防ぐため間接加熱方式の乾燥機により、ゆっくりと乾燥させ、粉砕や篩い掛け等の調質を行います。

7.粉砕 

乾燥させた固形物から異物を除去し、破砕して粉にします。

8.分析・品質管理 

完成したフィッシュミールはロットごとに各保証成分の検査を行い、製品として出荷されます。
当社製品をより安心してお使いいただくため、工場内、機械類の細菌汚染を防止するための定期的な清掃・殺菌消毒等はもちろんのこと、細菌・重金属・有害物質等の社内検査を行うとともに外部の公的検査機関にも依頼し、その結果を公表。原料・製造・検査・出荷記録など生産履歴を明確にしています。

9.包装 

サイロ(貯蔵庫)に貯蔵・均一化されたフィッシュミールは主要成分の分析が行われた後、自動計量され、お客様のご要望に合わせ、紙袋(25kg)やコンテナバッグ(1t)に詰めて出荷されます。

10.出荷 

完成した製品を慎重にトラックに積みこみ、全国に送り届けます。

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